収入90億ポンドでも94%が赤字
英国の独立サッカー規制機関(IFR)は2026年10月13日、イングランド男子プロサッカーの財務状況を調べた「State of the Game」報告書案を公表した。対象となる上位5部では2025/26シーズンにクラブの94%が赤字で、全体の年間収入は約90億ポンドだった一方、損失は17億ポンドに達したとしている。これはプレミアリーグだけの赤字率ではなく、5部までを合算した数字である。
報告書案によると、プレミアリーグの1クラブ当たり平均損失は2021/22シーズンの2000万ポンドから2025/26シーズンの4400万ポンドへ増えた。さらに、プレミア所属クラブの20%は帳簿上の負債が資産を上回る状態とされた。IFRは、収益規模が大きいことと財務の耐久力が高いことを同じ意味で扱わず、オーナー資金が止まった場合の備えを求めている。
報告書は案、最終版は2027年初め
IFRは、収益分配の改革、損失抑制、財務リスク管理、ファン意見の反映などを含む6項目の行動計画を示した。ただし今回は公的協議に付される報告書案で、協議は12月まで続き、最終報告書は2027年初めに公表される予定だ。現段階で個別クラブへの処分や新しい支出上限が確定したわけではない。
プレミアリーグは同日、IFR報告書の公表を歓迎し、収益分配はサッカー界主導で解決すべきだとの立場を表明した。Chiranjit Ojha記者によるReutersの原報道も、リーグが新たな資金と実効的な財務管理を組み合わせる必要性を認めたと伝えている。次に確認すべきなのは、協議後の最終提言と、プレミアリーグとEFLの長期的な分配合意が具体化するかである。
出典・参考資料
- Premier League statement on the draft State of the Game report ↗Premier League · 確認 2026/10/14
- State of the Game report concludes English football dangerously exposed ↗Independent Football Regulator · 確認 2026/10/14
- State of the Game 2026 ↗Independent Football Regulator · 確認 2026/10/14
- English football 'dangerously exposed' to financial risk, regulator finds ↗Reuters(Chiranjit Ojha) · 確認 2026/10/14


